下痢は、いろいろな原因によって腸の動きが活発になるとともに、腸の水分吸収が悪くなったり、腸液の分泌が増えることで、水分の多い便が頻回に排泄されることによって起こります。
下痢は基本的に体を治そうとする反応のひとつです。
無理に止めようとするとお腹の中でウイルスや菌が密閉されてしまい、治癒を遅らせてしまうこともあります。そのため、自分の力で治ってくるのを待つことも大切になります。
また、下痢以外の症状がないか確認しましょう!※下痢の時はおしりがかぶれやすいです。
赤ちゃんや子どもは、おとなに比べると体の中の水分の割合が多いため、嘔吐・下痢の状態が長く続くと脱水になりやすいので、注意が必要です。
☆軽い脱水症状の徴候がみられたら受診しましょう!
下痢が続くときは、無理に食べものを与えずに水分を中心に与えるようにします。食べたり飲んだりすると、その刺激で腸の蠕動運動が始まり、腹痛がでたり下痢がひどくなる場合があります。
症状がつらいようであれば、食事はいったん中止して、水分のみで様子を見ましょう。
湯ざましやお茶、冷たくないイオン飲料(アクアライト・OS-1・ベビー用ポカリ等)
柑橘系のジュースや乳酸飲料、牛乳
【1回の下痢の量=体重10kgあたり100ccほど】
嘔吐や下痢で医師から水分補給の指示があったら、上記のように1回分を参考にして、失った水分をお口から補給しましょう。その時は、電解質(ナトリウムやカリウムなど)と糖分の入った水分をとることをお勧めします。
(お豆腐・野菜スープ・バナナの裏ごし・人参かぼちゃの煮つぶしなど)を、便が柔らかい程度なら柔らかい食べ物(おかゆ・柔らかく煮たうどん・白身魚の煮つけ・鶏ささみ・野菜の煮つけなど)を目安にしましょう。
区分 | おすすめできる食品 | 避けた方がよい食品 |
---|---|---|
穀類 | おかゆ、うどん、トースト | ラーメン、すし |
いも類 | じゃがいも、さといも | さつまいも、こんにゃく |
豆類 | 豆腐、みそ | 大豆、あずき、油揚げ |
卵 | 半熟卵 | 生卵、固ゆで卵 |
肉類 | 脂肪の少ないもの(ささみ) | 脂肪の多いもの (ソーセージ、ハム、ロース、バラ肉、ベーコン) |
菓子類 | 卵ボーロ、ウエハース、 離乳食用せんべい |
ケーキ、ナッツ、アイスクリーム |
魚介類 | 脂肪の少ない魚(白身魚) (たら、たい、かれい、しらす) |
脂肪の多い魚 (さば、さんま、かまぼこ、干物、貝類) |
野菜類 | やわらかく煮た野菜 (大根、かぶ、ほうれん草、キャベツ) |
繊維の多い野菜 (たけのこ、ごぼう、きのこ類、海草類) |
果実 | りんご、バナナ | なし、パイナップル、いちご、柑橘類 |
できるだけ加熱調理した炭水化物を与えましょう。
下痢をしているときの基本は、こまめにオムツ交換をすることです